1
桜の花エキス

桜の花エキス

桜の花エキスとは

桜の花エキスとは

桜はバラ科サクラ属の落葉樹で、日本を代表する花の一つです。

ヤマザクラやオオシマザクラなど9種の基本となる桜があり、これらを交配することで約300以上の種類が存在するといわれています。

近年は花の抽出物が「桜の花エキス」としてサプリメントや化粧品、美容食品や飲料に幅広く活用されています。桜の花エキスは、老化を防ぎたい方や美肌を目指したい方・いつまでも若々しくいたい方におすすめの「アンチエイジング素材」として注目をあびています。

栄養成分

古くから、桜の花や葉には咳や喘息をやわらげたり、解毒をする作用があると言い伝えされてきました。

その花から抽出された桜の花エキスには「カフェオイルグルコース(フェニルプロパノイド配糖体)」と「ケルセチングルコシド(フラボノイド配糖体)」といったポリフェノールが含まれています。

これらの成分は、老化を促進させるAGEs(糖化最終産物)の産生を抑える効果があると考えられています。AGEsを内側からブロックする効果により、シワやたるみの原因になりうるコラーゲンの糖化抑制や、線維芽細胞のコラーゲン格子形成の増加が期待でき、美肌づくりに役立つといわれています。

効果効能、副作用、妊婦は摂取して良いのか

桜の花の効果効能、副作用、妊婦は摂取して良いのか

抗糖化作用がある

桜の花エキスの一番の特徴は「抗糖化作用」が高く、アンチエイジング効果が期待できることです。

老化の原因は、酸化だけでなく「糖化」も関係していると考えられています。

糖化のメカニズムは、糖とタンパク質が結合することでタンパク質が変形し「AGEs(糖化最終産物)」になりこれが老化を促進するといわれています。

桜の花エキスに含まれている「カフェオイルグルコース」と「ケルセチングルコシド」などのポリフェノールは、このAGEsの産生を減らし、糖化を抑制するはたらきがあると考えられています。

AGEsは一度できると分解されにくいといわれており、血中の糖が多ければ多いほどタンパク質と結合しやすくなり、また加齢によっても糖化しやすいといわれています。桜の花エキスの糖化抑制によって、内側から老化予防が期待できるのです。

美肌効果

美肌効果

桜の花エキスには、コラーゲンやエラスチンといった肌にハリを与える成分の生成をうながすはたらきもあります。

肌の約7割はコラーゲンといわれており、加齢とともに減少します。

桜の花エキスのはたらきによってコラーゲンの産生が促されることで、肌の乾燥予防やシミ・シワの改善サポート、肌荒れの改善や潤いアップが期待できます。

美白効果

桜の花エキスは美白効果もあるといわれています。

そのメカニズムとしては、桜の花エキスには肌のシミ・そばかす・くすみの原因となるメラニンを生み出す「チロシナーゼ」という酵素のはたらきを止める作用が期待できるためです。メラニンの生成を抑制することから、美白に対して効果的と考えられているのです。

動脈硬化予防に役立つ

動脈硬化予防に役立つ

糖化によって血管がかたくなり、動脈硬化の要因になると考えられています。動脈効果がすすむと、脳梗塞や心筋梗塞のリスクも高まります。

桜の花エキスの抗糖化作用により、血管の糖化を予防し、さまざまな病気リスクの低下に役立ちます。

炎症を抑える

炎症を抑える

桜の花エキスは抗炎症作用があるといわれており、皮膚の炎症を抑える効果が期待できます。

副作用

桜の花エキスの副作用

国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所の【「健康食品」の安全性・有効性情報】のデータによると、桜の花抽出物の安全性は「信頼できる十分な情報が見当たらない」とされています。

ただし、原料メーカーのオリザ油化様の「桜の花エキス-P」の安全性試験データは全てクリアされておりますし、検索する限りでは副作用の報告は見受けられませんでした。

(参考:「桜の花エキスについて」ーオリザ油化株式会社



妊婦は摂取して良いのか

安全性に関しては「妊婦・授乳婦における信頼できる情報が見当たらない」とされているため、念のため、摂取する際はかかりつけ医へ相談することをおすすめします。

桜の花は食べられるのか

桜の花は食べられるのか

「公園の桜の花、とても綺麗だけど食べられるのかな?」と考えたことはありますか。

結論から言いますと、桜の花は食べられます。

ただし安全性を考慮して、街路樹や公園の桜の花ではなく、食用に管理して育てられた桜の花(5分咲き程度といわれています)を塩漬けしたものを使用しましょう。食用には「関山(カンザン)」や「普賢象(フゲンゾウ)」といった八重桜が美しい桜色を呈するため、一般的に用いられています。 桜の花を使った料理
桜の花は他の花と比較するとそこまで香りは強くありませんが、塩漬けすることで香りや甘さが引き立ちます。
春になるとスーパーでは桜を使った商品をよく見かけますが、それらは「塩漬けした桜の花」が使われています。
また、桜餅の葉っぱはオオシマザクラといった品種の桜の葉が使われているそうです。

<桜の花を使った食品の例>
・桜あんぱん
・桜まんじゅう
・桜もち
・桜湯
・桜ご飯
・桜の花のジャム
・桜の花のはちみつ漬け

桜の商品は、期間限定ということも相まって、目についたらついつい買ってしまいますよね…! 桜の花の塩漬け また「桜の花の塩漬け」も春は製菓材料店やスーパーでも購入できるので、そのまま使用したり塩抜きしたりして自宅でも料理やお菓子にアレンジすることができます。

大手料理レシピサイトで「桜の花の塩漬けを使ったレシピ」で検索すると、
・桜パウンドケーキ
・長芋の桜あえ
・桜スコーン
・桜の花アイス
・桜プチベーグル
・桜ミルクプリン
など多種多様のメニューに使われていました!どれもとても美味しそうですね。

また、桜の香りは癒し効果があるといわれています。これは香り成分「クマリン」という物質からなるもので、この成分はストレス緩和・鎮痛効果・血圧低下など様々な効果が期待でき、また血液サラサラ効果もあるといわれています。

花ではありませんが、桜の乾燥樹皮が「桜皮(オウヒ)」という名前で中医薬として利用されており、古くから日本の民間療法として蕁麻疹や解熱に使われてきたとのことです。

「精神の美」という花言葉がある桜は、見た目が美しいだけでなく芯の美しさを持つ、人間のからだにうれしいことづくしの植物ですね。

この記事は管理栄養士の方に執筆していただきました。

この記事は管理栄養士の方に監修していただいています

小玉奈津実
サプリメントの商品開発や施設の献立作成などの経歴を持つ管理栄養士。現在はフリーの管理栄養士として活動中で、主に栄養指導やコラム執筆や監修を行う。得意分野はダイエットや正しい食事指導、腸活や美容関連など、食を通じて内側から美しくなる事を発信中!食品表示検定中級も保持しており、日頃から様々な商品の原材料表示をみて分析するのが趣味の一つ。

関連商品
Related Items

特集コンテンツ
Featured Contents

マヌカハニーとは
ハーブーとは
プロポリス